河野智美のサード・アルバム「ザ・バッハ」は、アーティスト自身による編曲など、バッハにおける長年の研究研鑽の真価を問う試金石。そこには才能、美意識、審美眼、技術等持てるその全てが発露されているといっても過言ではないでしょう。今ここに、ギターならではの孤高の世界へと昇華したバッハの精髄が昇陽します。